2013年4月3日水曜日

当ブログをご覧の皆さん、御世話になっております。第30代団長の越田真奈美です。
今回は第30代全米団員の渡米の様子と会議の結果を報告させて頂きたいと思います。

私たち第30代日本代表団は、皆様のお力添え・ご協力を頂き、310日~330日の三週間にわたる渡米を終えることができました。
まず、10日~16日までの間は、今年の提携校(ニューメキシコ州立大学)があるニューメキシコ州ラス・クルーセス(Las Cruces)に滞在し、提携校学生の家にホームステイをしながら、大会への準備を重ねました。提携校の学生たちや、ホームステイ先のホストの方々は素晴らしいホスピタリティで私たちを温かく迎え入れてくださりました。この提携校滞在の主な目的は、①大会準備、②文化交流、の二つです。まず一つ目に関しては、一週間のうちチームミーティングが3回設けられ、各パートナー同士で会議に持ち寄る具体的な政策、そして会議戦略等を話し合い、全体では会議の手続き動議の練習(日本とアメリカの会議ではルールが大きく異なります)や、スピーチの練習などを行い、充実した準備を行うことができました。二つ目の文化交流に関しては、一日のほとんどの時間を提携校の学生と共に過ごし、アメリカと日本のライフスタイルや慣習の違いなどを実感することができました。また、学生が行ってくれた大学のキャンパスツアーでは、私たちはアメリカと日本の大学の学習環境の違いを知り驚くと同時に、アメリカの学生の向上意識・勉学意欲の高さに大変感銘を受けました。滞在最終日には学生の家で日本の文化を体験してもらうパーティを開き、日本料理や日本の遊びを紹介したところ、大変楽しんでもらえたようで好評でした。

そして翌週17日~21日ニューヨークで開催された模擬国連会議全米大会に参加しました。私たちの合同チームはアルゼンチン大使として各会議に2人一組で出席しました。当初30代の団員は日本の会議との違いや、海外の学生の勢いに圧倒されておりましたが、最終的には各ペアとの役割分担をしっかり行い、言語の壁という困難と闘いながら奮闘していました。最終的に、私たちの合同チームは各会議の優れた大使に贈られる“Outstanding delegates”という一番目の賞を4つ、“Position paper award”という優れたポジションペーパーを書いた大使に贈られる賞を3つ受賞し、代表団全体では“Distinguished delegation”という上から二つ目の賞を受賞致しました。価値観や会議のスタイルが全く異なる海外の学生とともに、自分の母国語ではない言語で議論を交わし意思形成をして、1つの会議を作り上げていくという経験から、団員は自分に足りない能力や視点を獲得すると同時に、自分の強みとは何か、自分には何ができるのか、などといったことを強く認識させられることになりました。
そして、大会終了後の22日~29日は、そのままニューヨークに滞在し、国連本部を訪問し、国連日本政府代表部や国連機関の方々計9名からブリーフィングを頂戴いたしました。ブリーフィング内容は多岐にわたりましたが、ブリーファーの方々のこれまでの職務内容や、ご自身の分野における国連機関の具体的な活動、国連内での実際の仕事ぶりや、将来国際的に活躍することを希望する学生へのキャリアに関するアドバイスなどのお話をして頂きました。普段はなかなかお会いする機会が無い国連職員の方々と、国連の中で直接お会いして、生の話を伺うことができたのは本当に貴重な機会でした。団員はブリーフィングを通して、国連という組織の性質を学び、国連が果たすべき役割、国連が国際社会に対して負っている期待や可能性、そして国連の限界を知り、また世界の最前線で活躍されるプロフェッショナルの方々のお話を通して自身の勉強不足を実感し、自分自身は今後どのように世界と向き合っていくのかについて深く考えさせられました。

 今回の渡米では、たくさんの素晴らしい“出会い”を経験しました。それは「人」との出会い、「文化」との出会い、「価値観」との出会い、など様々ですが、これらの経験は団員の胸に深く刻み込まれたことと思います。今回の渡米は決してゴールではなく、今後団員が事業を運営し、それぞれの人生を歩んでいく上での大切な通過点なのではないか、と私は考えています。そして、今回の“出会い”は必ず団員の糧になり、新しい“出会い”につながっていくと信じています。

最後になりましたが、今回の渡米まで当事業、ならびに団員を見守り、サポートしてくださった皆様、ご協力をくださった皆様、本当にありがとうございました。皆様のおかげでこのように今年も渡米を無事終えることができ、感無量の思いでございます。
あと残り2か月で第30代運営局の運営は終了となりますが、運営局員一同気をひきしめて抜け目ない運営をしてまいりたいと思います。

今後とも当事業を宜しくお願い致します。

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