2013年6月10日月曜日

こんにちは、全米大会日本代表団派遣事業運営局で情報処理と広報(報告書)を務めさせていただいております吹留美佳です。

69日の事業報告会を持ちまして、当事業は世代交代を致しました。今回は約一年に渡って行われた運営を振り返りたいと思います。

当事業は団員育成プログラム、渡米プログラム、運営という3つの活動から成り立っていますが、個人的に最も思い出深いものは1年間の運営でした。なぜかというと、運営は他のプログラムに比べてチームプレイという色が濃く、他のどの団体でも提供してくれない環境であったからだと思います。その、運営について以下で振り返ります。

私達の運営は”Color our Vision, Retouch our Work”という運営コンセプトのもと各種プログラムを構築、実行していくことでした。このコンセプトには、①Visionを共有すること、②個を生かすこと、③反省をして次に生かすこと、という3つの意味が含まれています。その3つを私達がどのように昇華していったのかをわずかではありますが、紹介したいと思います。

    Visionを共有すること

たとえば、団員育成プログラム(Delegation Development Programme以下DDP)の時、私達がそのプログラムで共有したVision(この場合は目標)は“全米大会で必要なスキルを団員に身にけてもらうこと”でした。このプログラムは全米大会への準備であり、そのために必要なスキルを身につけることは選考を通過した団員にとって喫緊の課題でした。私たちはそのために全力を尽くし団員育成に努めました。

団員育成する方法としては一同に会して東京で行うDDP会合、ひとりの団員にひとりの運営局員がサポーターとしてつくサポーター制度があります。団員の個性や得手不得手に柔軟に対応しながら、団員育成に取り組んでまいりました。団員ひとりひとりに対し最善を尽くすために、個々の手段を共通することは難しい部分もありました。しかし、“全米大会で必要なスキルを団員に身に着けてもらうこと”というシンプルで重要な共通のVisionが共有されていたことによって、目標を見失わずに進めたと自負しております。

    個を生かすこと

運営局員も団員と同様、個性や得手不得手があります。プログラムの完成度を高めるのが得意な人、複数の人の間で意見をまとめあげるのが得意な人など、それぞれがそれぞれの良い部分を把握し、足りない部分を補う。そんな運営ができたと思います。

これは、私たちが“個を生かすこと”を重視した結果であると同時に、私達が選考を受けた時に与えられた“What’s your role, now?”という選考コンセプトを運営でも意識し、自分に出来ることは何かという視点を常に忘れなかった成果であると思います。

    反省をして次に生かすこと

運営活動において、私たちは常にベストを尽くしてきました。けれど、様々な原因により、結果的にそれがベストでない時もありました。また、私達がベストだと思ってしていることも、他の視点から見ればベストでないこともありました。そのようなときに、複数の視点から反省をして、次のプログラムに生かすこと。私たちはこれを目指しておりました。

具体的には、引継ぎの強化を致しました。“当たり前のことを当たり前に”、次代でも実行することが大事だと思います。“当たり前のこと”とは何なのかは人によって当然違いますし、“当たり前に”実行するためにより適切な手段があるなら先に示した方が効率的に進められます。また、運営する代によって掲げる目的・目標が少しずつ違うといえども、外部の方から見れば“全米団”というひとつの団体であるので、“当たり前のこと”を世代間で共有する必要もあります。

1年間運営を行って、得られたものは沢山ありますが、上記のように“目的を持って取り組むこと”の大切さを何より実感いたしました。それが得られたのも日頃の皆様のご理解、ご協力のたまものだと思っております。


このブログは運営代の移行とともに終了致しますが、次の運営代は私達よりもうまく運営を行っていくでしょう。今後とも当事業へのご理解、ご協力をよろしくお願いいたします。

2013年6月4日火曜日

ブログをご覧いただいている皆様、日頃のご理解・ご協力ありがとうございます。模擬国連会議全米大会第30代日本代表団派遣事業運営局の副団長、広報(報告会担当)を務めている中島悠輔と申します。
今回は69日に関東にて、また713日に関西にて行われる模擬国連議全米大日本代表団派遣事業 事業報告会(以下、事業報告会)について、また2013年度の事業の運営について告知させていただきます。

当事業を支援していただいている皆様に感謝の気持ちを伝える機会、また模擬国連会議全米大会第31代日本代表団員への応募を考えている皆様に当事業について理解していただく機会として事業報告会を開催いたします。内容としては当事業今年度一年の活動内容や来年度の活動について発表する予定です。皆さま、是非ご参加ください。よろしくお願いいたします。

私は全米団で力の向上と、その社会の中での実践、発展を経験することが出来たように思います。

この機会は私にとって本当に貴重なものでした。このような成長を与えてくれた事業を支援してくださった皆様には大変感謝をしております。事業報告会において皆様の支援により行うことができた事業の活動やそれによる私たちの成長、そして支援にしてくださったことに対して感謝の気持ちをお伝えさせていただきます。

事業報告会への参加、よろしくお願いいたします。また、次代の全米団へのアプライに興味のある方も是非、事業報告会にご参加ください。全米団に参加したことで私たちがどのような経験をし、どういった成長をしたかを詳しくお伝えできると思います。ご検討、よろしくお願いします。

もうまもなく模擬国連会議全米大会第30代日本代表団派遣事業の運営は終わりますが、次代の派遣に向け模擬国連会議全米大会第31代日本代表団派遣事業の運営が始まります。今後も当事業、当ブログをよろしくお願いいたします。

2013年4月3日水曜日

当ブログをご覧の皆さん、御世話になっております。第30代団長の越田真奈美です。
今回は第30代全米団員の渡米の様子と会議の結果を報告させて頂きたいと思います。

私たち第30代日本代表団は、皆様のお力添え・ご協力を頂き、310日~330日の三週間にわたる渡米を終えることができました。
まず、10日~16日までの間は、今年の提携校(ニューメキシコ州立大学)があるニューメキシコ州ラス・クルーセス(Las Cruces)に滞在し、提携校学生の家にホームステイをしながら、大会への準備を重ねました。提携校の学生たちや、ホームステイ先のホストの方々は素晴らしいホスピタリティで私たちを温かく迎え入れてくださりました。この提携校滞在の主な目的は、①大会準備、②文化交流、の二つです。まず一つ目に関しては、一週間のうちチームミーティングが3回設けられ、各パートナー同士で会議に持ち寄る具体的な政策、そして会議戦略等を話し合い、全体では会議の手続き動議の練習(日本とアメリカの会議ではルールが大きく異なります)や、スピーチの練習などを行い、充実した準備を行うことができました。二つ目の文化交流に関しては、一日のほとんどの時間を提携校の学生と共に過ごし、アメリカと日本のライフスタイルや慣習の違いなどを実感することができました。また、学生が行ってくれた大学のキャンパスツアーでは、私たちはアメリカと日本の大学の学習環境の違いを知り驚くと同時に、アメリカの学生の向上意識・勉学意欲の高さに大変感銘を受けました。滞在最終日には学生の家で日本の文化を体験してもらうパーティを開き、日本料理や日本の遊びを紹介したところ、大変楽しんでもらえたようで好評でした。

そして翌週17日~21日ニューヨークで開催された模擬国連会議全米大会に参加しました。私たちの合同チームはアルゼンチン大使として各会議に2人一組で出席しました。当初30代の団員は日本の会議との違いや、海外の学生の勢いに圧倒されておりましたが、最終的には各ペアとの役割分担をしっかり行い、言語の壁という困難と闘いながら奮闘していました。最終的に、私たちの合同チームは各会議の優れた大使に贈られる“Outstanding delegates”という一番目の賞を4つ、“Position paper award”という優れたポジションペーパーを書いた大使に贈られる賞を3つ受賞し、代表団全体では“Distinguished delegation”という上から二つ目の賞を受賞致しました。価値観や会議のスタイルが全く異なる海外の学生とともに、自分の母国語ではない言語で議論を交わし意思形成をして、1つの会議を作り上げていくという経験から、団員は自分に足りない能力や視点を獲得すると同時に、自分の強みとは何か、自分には何ができるのか、などといったことを強く認識させられることになりました。
そして、大会終了後の22日~29日は、そのままニューヨークに滞在し、国連本部を訪問し、国連日本政府代表部や国連機関の方々計9名からブリーフィングを頂戴いたしました。ブリーフィング内容は多岐にわたりましたが、ブリーファーの方々のこれまでの職務内容や、ご自身の分野における国連機関の具体的な活動、国連内での実際の仕事ぶりや、将来国際的に活躍することを希望する学生へのキャリアに関するアドバイスなどのお話をして頂きました。普段はなかなかお会いする機会が無い国連職員の方々と、国連の中で直接お会いして、生の話を伺うことができたのは本当に貴重な機会でした。団員はブリーフィングを通して、国連という組織の性質を学び、国連が果たすべき役割、国連が国際社会に対して負っている期待や可能性、そして国連の限界を知り、また世界の最前線で活躍されるプロフェッショナルの方々のお話を通して自身の勉強不足を実感し、自分自身は今後どのように世界と向き合っていくのかについて深く考えさせられました。

 今回の渡米では、たくさんの素晴らしい“出会い”を経験しました。それは「人」との出会い、「文化」との出会い、「価値観」との出会い、など様々ですが、これらの経験は団員の胸に深く刻み込まれたことと思います。今回の渡米は決してゴールではなく、今後団員が事業を運営し、それぞれの人生を歩んでいく上での大切な通過点なのではないか、と私は考えています。そして、今回の“出会い”は必ず団員の糧になり、新しい“出会い”につながっていくと信じています。

最後になりましたが、今回の渡米まで当事業、ならびに団員を見守り、サポートしてくださった皆様、ご協力をくださった皆様、本当にありがとうございました。皆様のおかげでこのように今年も渡米を無事終えることができ、感無量の思いでございます。
あと残り2か月で第30代運営局の運営は終了となりますが、運営局員一同気をひきしめて抜け目ない運営をしてまいりたいと思います。

今後とも当事業を宜しくお願い致します。

2013年3月24日日曜日


広報担当の吹留と申します。今回は、222日に開催致しました政策発表会についてご報告させていただきます。

30代日本代表団として模擬国連会議全米大会に参加する9名は、それぞれの会議での議題についてアルゼンチン政府代表として政策を立て、英語でのプレゼンテーションにてそれを発表いたしました。

国連大学様のご協力の下5年前より毎年続くこの政策発表会は、当事業の提供する3つのプログラムのうち重要な一つである団員育成プログラム(Delegate Development Programme、以下DDP)の大きな節目です。今年のDDPはパブリックスピーキング向上を目的として計画したプログラムであり、団員は今回の政策発表会ではこれまでの成果を生かして、自らの政策を発表することができたように思います。

お招きした方々から発表の内容に関して実際の企業活動を踏まえた意見や、より具体的な英語の使い方などをアドバイスしていただきました。更に、QAセッションでは団員ひとりひとりが、参加者からの質問にしっかりと答えることが出来ました。全米大会で同じようなシチュエーションになった時には、この経験を踏まえ、よりよい交渉、議論とすることが出来たでしょう。

当日は専門家の方や模擬国連活動に関わる学生を中心に多くの方にお越しいただき、数多くのフィードバックやアドバイスを頂きました。これらのお言葉は先述したように全米大会の会議に生かされるのは勿論、来年度に団員が運営局員として当事業を運営する時にも生かされることとなると思います。

改めまして、今回の政策発表会の開催にあたりまして、ご協力をくださった方々に、お礼申し上げます。ありがとうございました。

今後とも当事業へのご理解、ご協力のほどを何卒よろしくお願い致します。